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2015.06.14

東と西、味の境界線はどこ?

西のうどん・そばと東のうどん・そば
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東と西、味の境界線はどこ?

「関東のうどんの出汁は色が濃くて、関西のうどんの出汁は薄い」というのは、よく聞く話ですよね。

実際、関東と関西のうどんを見比べてみると、出汁の色の違いは一目瞭然。もちろん味だって、食べ比べてみると明らかな濃淡を感じることができます。

このように、関東と関西で味のスタンダードが分かれているのは面白いですよね。

 

ここで気になるのが、関東と関西、味の違いの境界線はどこにあるのかということ。

関東と関西の味の嗜好の違いなどについても、合わせてご紹介しましょう!

麺類の味の境界線

東西の味の違いとしてよく例に出されるのはうどんですが、同じようにそばや煮物の出汁も関東は濃いめ、関西は薄めとなっています。

出汁の違いの境界線は、かの関ヶ原の戦いが行われた岐阜県にあるといわれています。

最近は列車の駅により分けられるともいわれますが、おおまかな境界線は変わらないようです。

都道府県で分けるなら、新潟県、岐阜県、三重県までが関東の味。

これより以西の都道府県は関西の味、だといわれています。

 

なぜ、関東と関西でこのように出汁の味に違いが出るのでしょうか?

理由は主に、2つあります。

1つは、獲れる魚の種類。

関東で獲れる魚は、親潮に乗って北から回遊してくるカツオなどの赤身の魚が主流です。

赤身はこってりとした味なので、濃いめの味が好まれるようになりました。

 

反対に関西は、瀬戸内海で獲れるタイなどの白身の魚が主流です。

白身は淡泊な味なので、薄めの味が好まれるようになった、というわけです。

だし汁

もう1つは、出汁の種類。

関東で昔から使われていたカツオ出汁は濃いめの出汁ですが、関西では薄めの昆布出汁が主流でした。

昆布は江戸時代後期まで関東にあまり流通せず、このような味の違いが生まれたと考えられています。

 

ちなみに、どん兵衛などの即席麺は、関東と関西で味の濃さを変えているのだとか。

フタの縁の部分を見てみると、関東のものはEの文字が、関西のものはWの文字がひっそりと印刷されています。

餅の形の境界線

ほかに関東と関西でハッキリ違いが見て取れるものは「餅」があります。

関東は角餅、関西は丸餅とよくいわれますね。

 

餅の形の境界線は、出汁の境界線とだいたい一致しますが、微妙に違いがあります。

境界線の関東側の都道府県を見てみると、富山県、岐阜県、愛知県となります。出汁と違い、富山県が関東勢力になり、三重県が関西勢力となりましたね。

 

ただ、三重県と滋賀県は境界線が曖昧で、角餅と丸餅が混在している地域のようです。

また、餅の場合は例外があり、関東では山形県の一部が丸餅で、関西では高知県や鹿児島県の一部が角餅。これには、歴史的な影響があるようです。

なお、餅の形に東西差が生まれた理由は、なんと「忙しかったから」!

もともと餅は、基本的に丸餅だったといいます。

しかし江戸時代、江戸の人口が急激に増加していくと、餅屋は生産性に悩まされました。

そこで開発されたのが、角餅。

確かに、一つひとつ丸めて作る丸餅より、平べったく伸ばした餅を四方に切ってしまった方が遥かに速そうですもんね。

ほかにもある、食の東西差

代表的なのは出汁と餅ですが、ほかにも、東西で味の違いがある食べ物はいくつかあります。なかには、「え、こんなものも!?」と驚いてしまうものも。

 

  • うなぎの開き方

土用の丑の日や、特別な日のご馳走に食べたいうなぎは、蒲焼きにして食べるのが普通。蒲焼きを作る際、身を開いて焼きますよね。

実は、関東と関西で開き方が違うのです!

 

関東では「背開き」、関西では「腹開き」で蒲焼きを作ります。

なぜ関東で背開きが主流なのかは、江戸時代、武士の文化が強かったためだといわれています。

そう、腹開きは「切腹」を連想させたのですね。

反対に関西では、商人の文化が強く、「腹を割って話そう」という気持ちから腹開きになったといわれています。

 

でもそれだと、味の違いはなさそう?

いいえ、関東と関西では、うなぎの味も少し違うのです。

関東では、うなぎを開くと一度素焼きし、蒸し器で蒸し、それからタレをつけて本格的に焼きます。

一方の関西では、開くとすぐにタレをつけて焼きます。

このことから、味わいにもちょっとした違いが出るのです。

 

 

  • 肉まん?豚まん?

肉まんと豚まん、味の違いはさほどないですが…。

冬の寒い日に食べたい、肉まん。

しかし「肉まん」というのは、本来は関東の呼び方。

近年はコンビニの肉まんが普及し、関西でも肉まんと呼ばれることも増えましたが、関西では本来「豚まん」と呼んでいたのです。

 

これは、関西には牛肉文化が強いことが由来しているとされています。

日本でも特に有名なブランド牛、「松阪牛」や「神戸牛」はどちらも関西ですね。だから、豚肉をふんだんに入れたまんじゅうのことを豚まんを呼び分けたわけです。

あなたの好みはどっち?

こうやって見比べてみると、関東と関西では昔から食の文化に大きな違いがあることが見てとれます。それが現代にまで続いているというのは、なんとも面白い話ですね。

機会があれば、関東と関西の食の違いを食べ比べてみるのも面白いでしょう。今までは考えもつかなかった。新しい発見があるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

Reference:Flickr,ume-y Flickr,[cipher]

Flickr,Tamaki Sono Flickr,pelican Flickr,Takuma Kimura

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Norio NAKAYAMA  Flickr, dreamcat115

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